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「飲み薬」のリウマチ新薬、日本発のJAK阻害剤スマイラフの特徴


JAK阻害剤スマイラフが2020/6/1より「長期処方」可能となります。

皆様ご存知でしょうか。長期に続ける内服薬は、発売日よりも長期処方が可能となる日の方が重要なことを。実は、新薬は発売されて1年経つまでは14日分までしか処方できず、薬を続けるには2週間毎に病院来なくてはならないのです。利便性の観点から、長期処方ができて初めて、薬剤選択のメニュー表にのったといっても過言ではありません。

そんなわけで、新しいリウマチの薬が実用的に処方できることとなりました。

スマイラフは、「JAK阻害剤」という種類の飲み薬です。リウマチ治療に革命をもたらした「生物学的製剤」と同じくらい効くことが、治験で示されています。生物学的製剤は「注射」でしたが、JAK阻害剤は「飲み薬」です。ゼルヤンツ、オルミエントに次ぐ3番目のデビューです。

現状、効果は先行の薬とほぼ同じ程度であると推定されます。違いは何があるのでしょうか。

スマイラフが先行の薬とどう違うか、一つは肝臓で主に代謝される薬であり、腎臓が弱い方にも比較的安全に使用可能な点です。高齢者は腎臓の予備力が低く、脱水などで腎臓に負荷がかかると、薬の血中濃度が上がって副作用が出やすくなってしまう危険があります。腎臓が悪くなったら薬の量を減らして調整する必要がある先行の2剤と比べて、スマイラフにはその心配がなく、腎臓に不安のある方には最も適しているJAK阻害剤といえます。

容量を3段階に調整可能点も違いとしてあるかもしれません。通常量は150mgですが、「患者の状態に応じて100mgを1日1回投与できる」と添付文書に書いてあります。このお薬は50mg錠がありますので、添付文書には書いてませんが、更に少量の50mgを1回で服用という選択肢があります。製薬会社は治験でやってないことは添付文書には書けませんが、実臨床の現場での、徐々に薬を減量したいというニーズに応えやすいということです。この3段階の調節は、先行の薬が2段階の調節であった点と比べて、薬剤調整の際に利点となる可能性を秘めています。

最後に、スマイラフは日本企業であるアステラス製薬が作った「日本発」のJAK阻害剤です。効果が同じなら日本の薬を応援したい、という人にとっては、その点が大きな違いであるといえます。

当院では、スマイラフの院内処方が可能です。しかし、どのJAK阻害剤もそうですが、薬剤費用が高く、感染症などの副作用について注意が必要です。既存のリウマチ薬に治療抵抗性の方に対して、適切に使用される必要があります。詳細はリウマチ専門医に是非ご相談ください。

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