リウマチの治療薬は日々進歩しております。
10数年前に「注射」の画期的な治療薬(生物学的製剤)が登場し、リウマチ治療は劇的に進歩しました。まさに特効薬と思うほど良く効きます。治らないリウマチが、治るようになってきました。しかし「注射」ではなく、「飲み薬」の特効薬があればというのは、皆様の願いでした。
そこに待望のタイプの薬が登場してきたのです。「飲み薬」の画期的なリウマチ新薬(JAK阻害剤)、特に「オルミエント」という薬が、2019年の秋頃から長期処方ができるようになりました。当院でもこのお薬を処方しております。実際に非常によく効きます。
しかし、注意が必要な点もあります。
長期の安全性について、日本での実績がありません(これは全ての新薬に言えることですが)。生物学的製剤と同じくらい薬代がかさみます(高額療養費制度の対象になります)。現状では、初めの治療で使う薬ではなく、基本の薬を十分に使っても効果が不十分な方が適応となります。
処方を受けるには専門医の適切な判断が必要です。それぞれの患者さんで、リウマチの活動性、腎臓などの内臓の機能、感染症の経歴、年齢など、条件が違います。新薬が合いそうなのか、気になる副作用の情報、費用のことなど、当院ではわかりやすく説明いたしますので、ご相談ください。
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