リウマチを心配して当院へ受診される方の多くは、実はリウマチでない場合が多いです。
80%の方が、リウマチではない
当院で初診の方で、リウマチの診断となる方は20%程度です。こわばり、手指の痛み、関節痛の原因として多いのは、
変形性関節症
よく手を使う人はなりやすいと言われます。原因不明の場合もあります。へバーデン結節やブシャール結節なども含まれます。
更年期障害の部分症状
女性ホルモンの低下による症状です。ほてり、イライラ、月経不順などの症状、自律神経の症状を伴うことが多いです。その中に関節痛がでることがあります。更年期の関節痛からへバーデン結節になる場合もあります。
医者泣かせ、リウマチ合併
しかし、これらとリウマチと「合併」して両方存在している場合があるのです。見分けがつきにくい場合が多く、検査しないと見分けられないこともあります。
専門医の総合的な判断が必要
見分けるには、専門医が関節を触れて診る。これが一番大事です。次に血液検査、レントゲン検査、関節超音波検査などを行います。どれか一つだけでは白黒つけられません。これらの結果を総合的な判断ができるのがリウマチ専門医です。
怖いのは、リウマチ以外の膠原病
関節が痛くなる代表的な膠原病に全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、ベーチェット病などがあります。他にも内科系の病気があります。内科系の病気である膠原病は、整形外科では診断や対処が困難な場合があります。内科系のリウマチ膠原病の専門医に診てもらう必要があります。
「リウマチではありません。安心してください。」
当院ではこう言うことの方が多いです。もしリウマチであったとしても、リウマチでなかったとしても、様々な治療の選択が可能です。更年期の関節痛に有効な対処法、へバーデン結節の予防法もあります。
まずはご相談ください。
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