五月も終盤にさしかかり、暖かい日が増えました。
日中の気温が高くなる時間帯は半袖シャツで
涼しげな装いの方もちらほらいらっしゃいますね。
本州ですと、来月六月は梅雨到来とあって気持ちも雨模様になりがちですが、
北海道は梅雨がないと言われております。
なぜ北海道には梅雨がないのか、その仕組みについて少し調べてみました。
梅雨の定義と梅雨前線の仕組み
『梅雨』とは、晩春から夏にかけて雨や曇りが多くなる気象現象です。
4月下旬ごろになると、梅雨前線の元になる『小笠原気団(暖かく湿った空気)』と
『オホーツク海気団(冷たく湿った空気)』が日本の南側でぶつかり始めます。
ぶつかったところにできるのが、停滞前線である梅雨前線です。
北海道は梅雨前線の影響を受けにくい
梅雨前線が北海道近辺に上るのは、7月下旬ごろです。
しかし、そのころには気温全体が上がっているので、
ぶつかっている気団の温度や湿度の差も小さくなっています。
そのまま勢力は弱まり、消えてしまうことがほとんどです。
そのため、『梅雨前線は北海道まで届かない』とされています。
届いたとしても、境目が分かりにくく、雨や曇りになることも稀です。
結果的に、北海道は梅雨前線の影響を受けにくいといえるでしょう。
こういった影響で北海道には梅雨がないとされているのですね。
しかし、梅雨がなくても天候は崩れやすいそうなので、
少なからず梅雨を感じる季節となりそうですね。
ご来院の際に、天候が悪い場合にはお足元十分お気をつけてお越しくださいませ。