ヘバーデン結節にサプリでできるセルフケアとは?
リウマチ専門医が開発した成分と選び方
指の第1関節(指先に近い関節)が腫れてきた、変形してきた——受診したら「リウマチではありません」と言われた。そんな方に多いのがヘバーデン結節です。この記事では、リウマチ専門医(当院院長)の監修のもと、ヘバーデン結節とリウマチの違い、受診の目安、そしてセルフケアとして研究が進む成分「エクオール」の考え方と、サプリを選ぶときの確認点を解説します。
※本記事で紹介する製品「ヘバスター」は、当院院長が監修・開発に関わり、株式会社SORNが販売しています。
先に結論です。①指の第1関節だけの痛み・腫れならヘバーデン結節が考えられますが、腫れが3週間以上続く場合はまず受診して原因を確かめてください。②セルフケアの成分として研究が進んでいるのはエクオールで、日本人の約半数は体内でエクオールを作れません。③サプリは医薬品ではなく、病気を治すものではありません。診断を確かめたうえで、生活の工夫のひとつとして検討してください。
ヘバーデン結節とは?リウマチと何が違う?
結論:ヘバーデン結節は指の第1関節に起こる変形性関節症で、関節リウマチとは別の病気です。

手指の第1関節に起きる腫れ・変形
ヘバーデン結節は、手指の第1関節(DIP関節)が腫れ、変形する病気です。関節の両脇に小さなコブ(結節)ができ、赤みや熱感、痛みを伴うことがあります。関節の軟骨がすり減って起こる「変形性関節症」の一種で、40代以降の女性に多くみられます。
症状はおおむね次の段階で進みます。
| ステージ | 主な症状 |
|---|---|
| 初期 | 第1関節の軽い痛み・腫れ・こわばり |
| 中期 | 痛みの増強・指を曲げる動作の制限 |
| 後期 | 関節の変形が固定・水ぶくれ(ミューカスシスト)の出現 |
痛みは時間とともに落ち着くことが多い一方、一度できた変形は元に戻りません。だからこそ、早い段階で原因を確かめ、手の使い方やケアを見直すことに意味があります。
リウマチとの違い・見分け方
見た目が似ているため混同されやすいのですが、関節リウマチとヘバーデン結節はまったく別の病気です。
| ヘバーデン結節 | 関節リウマチ | |
|---|---|---|
| 部位 | 第1関節(指先) | 第2関節・指の付け根・手首など(第1関節はまれ) |
| 原因 | 加齢・更年期(軟骨のすり減り) | 免疫の異常(自己免疫疾患) |
| 血液検査 | 異常なし | リウマトイド因子・抗CCP抗体が陽性のことが多い(陰性のリウマチもある) |
| 年齢 | 40〜60代の女性に多い | 幅広い年代 |
見分けの第一歩は「関節が腫れているかどうか」です。第1関節だけの痛みや腫れならヘバーデン結節が考えられます。一方、第2関節や指の付け根、手首の腫れがあればリウマチを疑います。ただし、リウマチは痛みだけで腫れがはっきりしないこともあり、その場合は自己判断で見分けるのは困難です。左右対称かどうか、朝のこわばりの長さで見分けることもできません。
目安はひとつです。関節の腫れや痛みが3週間以上続くときは、リウマチ科で診察と血液検査(必要に応じてレントゲン)を受けて原因を確かめてください。「リウマチではない」と診断されたあとも痛みが続く場合の考え方は、次の記事で詳しく解説しています。
→ 更年期に指の関節が痛いのはなぜ?リウマチとの見分け方・受診の目安・対処法をリウマチ専門医が解説
なぜ更年期の女性に多いのか——エストロゲンと関節の関係
結論:ヘバーデン結節は更年期以降に増える手指の変形性関節症で、女性ホルモン(エストロゲン)の低下が関わっていると考えられています。

ヘバーデン結節は40代以降の女性に多く、男性より女性に目立って多い病気です。この差を生む要因のひとつと考えられているのがエストロゲンです。エストロゲンには、次のような働きがあります。
- 関節を包む膜(滑膜)や軟骨、腱のまわりの組織のうるおいを保つ
- 関節の炎症をおさえる方向に働く
- 骨の量(骨密度)を維持する
更年期にエストロゲンが急に減ると、こうした働きが弱まり、手指の関節に痛みや変形が起きやすくなります。滑膜にはエストロゲン受容体があることが確認されており、ホルモンの低下が関節の組織に直接影響すると考えられています。更年期の手指の痛みやこわばりは「メノポハンド(更年期の手)」とも呼ばれ、近年注目されています。
ただし、ヘバーデン結節は「更年期障害の症状」そのものではなく、あくまで変形性関節症のひとつです。ホルモン補充療法(HRT)が更年期の手指の症状に有効だったという報告もありますが、適応や副作用の判断には婦人科での相談が必要です。
まず受診で原因を確かめる——受診の目安と何科に行くか
結論:関節の腫れや痛みが3週間以上続くなら、サプリより先に受診です。
- 受診の目安:関節の腫れ・痛みが3週間以上続く。市販の湿布や塗り薬で様子を見るのも3週間までが目安
- 何科に行くか:指の関節の腫れやこわばりが続くときは、まずリウマチ科で関節リウマチかどうかを確かめる。変形が進んで局所の治療(装具・注射・手術)が必要なときは整形外科・手外科、ほかの更年期症状が強いときは婦人科
- 検査:診察と血液検査(リウマトイド因子・抗CCP抗体など)、必要に応じてレントゲン
「リウマチではない」と分かって初めて、ヘバーデン結節としてのセルフケア——手の使い方の工夫、テーピング、温める、痛み止めの適切な使用、そして食事や成分の工夫——を安心して選べます。
ヘバーデン結節のセルフケアで注目される成分「エクオール」
結論:食事・成分の面で研究が進んでいるのはエクオールです。ただし研究はまだ初期段階で、効果が確立したわけではありません。

エクオールとは
エクオールは、大豆イソフラボン(ダイゼイン)が腸内細菌によって変換されてできる成分です。エストロゲンと化学構造が似ており、エストロゲンに似た穏やかな働きをすることが研究で報告されています。
研究で分かってきたこと(出典と限界)
- 更年期・閉経後の女性を対象にした横断研究では、手指の変形性関節症がある人はない人に比べて体内のエクオールが少なく、エクオールを作る力と手指の変形性関節症のなりやすさに関連がみられました(Hirase 2024)。ただし、原因と結果の関係を示したものではありません
- 更年期前後の女性を対象にエクオールサプリを12週間摂取してもらった予備的研究(パイロット試験)では、手指の痛みや使いにくさの指標に改善がみられたと報告されています(Shimoe 2025)。対象人数が少なく、偽薬(プラセボ)との比較もない予備的な検討です
- エクオールを作れない閉経後の日本人女性を対象にした二重盲検の比較試験では、エクオール10mg/日を12週間とることで、ほてりなどの更年期症状が偽薬より改善しました(Aso 2012)。ただし、手指の症状を評価した試験ではありません
- 当院院長の学会発表(2020年・日本リウマチ学会総会・学術集会)では、関節リウマチを除外したあとにエクオール(1日10mg)を購入した女性58名のうち、3か月後のアンケートに回答した11名で、手の使いにくさの指標(DASH)と更年期症状の指標(SMI)がいずれも有意に低下し、有害事象はありませんでした。任意回答・少人数・偽薬対照なしの予備的な検討です
つまり「エクオールが手指の症状と関係している可能性」は示されつつありますが、偽薬と比べた大規模な試験はこれからです。サプリは治療ではなく、受診と並行して行う生活の工夫のひとつと位置づけてください。
なぜ「ただのイソフラボン」では不十分なのか
大豆食品やイソフラボンのサプリをとっていても、エクオールの恩恵を受けられない人がいます。イソフラボンからエクオールへの変換は腸内細菌が行うため、腸内環境によって作れる人と作れない人に分かれるからです。
日本人でエクオールを作れる人は約半数と報告されており(日本ナースヘルス研究では年代により約4割)、2人に1人はイソフラボンをとってもエクオールを作れていない可能性があります。自分が作れる体質かどうかは、市販の尿検査キットで調べることができます。
エクオールを「飲む」か「体内で作れる体にする」か——2つのアプローチ
結論:エクオールのサプリには「そのまま飲む」型と「作れる体を目指す」型があり、考え方が違います。

| アプローチ | 方法と特徴 |
|---|---|
| ①エクオールを直接とる | エクオール含有サプリを飲み続ける。腸内環境に関係なく補給できるが、飲み続けることが前提 |
| ②エクオールを体内で作れる体を目指す | アグリコン型イソフラボン+腸内環境を整える成分。腸内環境を整え、自分でエクオールを作れる体質を目指す |
市販のエクオールサプリの多くは①の「飲む」型です。ヘバスターは②の「作れる体を目指す」型を採用しています。
「卒サプ」という考え方
腸内環境が整い、自分の腸でエクオールを作れるようになれば、サプリに頼り続けなくてよい状態を目指せる——これがヘバスターの「卒サプ」というコンセプトです。体質の変化には時間がかかるため、まずは3か月を目安に続け、尿検査で自分の産生力の変化を確かめる、という進め方をおすすめしています。
エクオールサプリの選び方——3つの確認点
結論:①自分の体質 ②成分の形態と量 ③続けやすさ、の順で確認します。
- 自分はエクオールを作れる体質か:作れる人なら、大豆食品やイソフラボンをとる工夫で十分な場合があります。作れない人は「エクオールを直接とる」か「作れる体を目指す(腸内環境を整える)」かを選びます。迷う場合は尿検査キットが判断材料になります
- 成分の形態と量:イソフラボンには「グリコシド型」と、糖が外れて吸収されやすい「アグリコン型」があります。食品安全委員会は、通常の食事に上乗せしてとる大豆イソフラボンの目安を1日30mg(アグリコン換算)としています。含有量がこの範囲に収まっているか、腸内環境を整える成分(乳酸菌・オリゴ糖など)が一緒に配合されているかを見ます
- 続けやすさ:粒の大きさ・1日の回数・においや味・価格・購入のしやすさ(定期便の有無、回数縛りや解約条件)。3か月続けることが前提になるため、無理なく続けられるものを選びます
リウマチ専門医が監修:ヘバスター(HEBER STAR)とは
結論:ヘバスターは「エクオールを自分の腸で作れる体を目指す」設計の栄養補助食品で、当院院長が監修しました。

ヘバスター(HEBER STAR)は、札幌大通リウマチ内科の院長監修のもと開発された、更年期世代の女性の健康をサポートする栄養補助食品です。「リウマチではない、のその先に。」——関節リウマチではないと診断されたあとも指の痛みに悩む女性が多いことから、専門医の知見をもとに設計しました。
アグリコン型イソフラボン+腸活の複合アプローチ
| 成分 | 特徴 |
|---|---|
| アグリコン型イソフラボン | 糖が外れた形のイソフラボン。吸収されやすく、エクオールへの変換効率が高い形態 |
| W乳酸菌 | 腸内環境を整え、イソフラボンからエクオールを生成しやすくする |
| ラフィノース(北海道産) | 善玉菌のエサになるオリゴ糖。腸内で乳酸菌を増やすサポートをする |
この3成分の組み合わせで、「エクオールを自分の腸で作れる体」への変化を目指します。
日本リウマチ学会での発表データ(2021年)
院長は2021年の第65回日本リウマチ学会総会・学術集会で、関節リウマチを除外したあとの関節痛に対するアグリコン型イソフラボン(ヘバスター・1日30mg)の検討結果を発表しました。関節リウマチの精査で受診した1,187名のうち、リウマチではないと判断され任意でサプリメントを購入した女性409名(エクオール153名・ヘバスター256名)を対象に、開始前と3か月後のアンケート(DASH・SMI)を比較したものです。
ヘバスターを3か月続けた135名のうち回答が得られた50名では、手の使いにくさの指標(DASHスコア)が29%、更年期症状の指標(SMIスコア)が16%低下し(数値が下がるほど症状が軽い指標・いずれも統計学的に有意)、有害事象はありませんでした。エクオールからヘバスターに切り替えた11名では、両者の間に差はみられませんでした。
ただし、これは任意回答のアンケートによる、偽薬(プラセボ)と比較していない予備的な検討です。医療機関発の製品として研究データを公開していますが、効果が確立した治療法ではないことをご理解ください。
飲みやすい設計・品質・価格
- 粒サイズ:8mmの小粒で無味無臭・1日1粒
- 製造:日本製・ISO基準の工場で製造
- 販売:株式会社SORN
- 価格:1袋2,200円(30日分・税込)=1日あたり約73円
- 定期便:お届け間隔は1〜6か月ごとから選べ、回数の縛りはなく、マイページからいつでも解約・スキップできます(価格は都度購入と同じ)
ヘバスターは医薬品ではなく、病気の診断や治療に代わるものではありません。関節の腫れや痛みが続く場合は、まず受診して原因を確かめてください。
よくある質問
Q. リウマチではないと診断されていますが、ヘバスターは使えますか?
A. はい。ヘバスターは、関節リウマチを除外されたあとも指の痛みに悩む方を想定して設計しています。ただし医薬品ではなく、治療に代わるものではありません。関節の腫れや痛みが3週間以上続く場合は、まず受診して原因を確かめてください。
Q. エクオールを作れない体質でも使えますか?
A. 使えます。アグリコン型イソフラボンと腸内環境を整える成分の組み合わせで、エクオールを作れる体質への変化を目指す設計です。作れるようになったかどうかは、市販の尿検査キットで確認できます。
Q. どのくらい続ければよいですか?
A. 学会発表の研究は3か月の摂取を基準に行いました。腸内環境が整うには一定の期間が必要なため、まずは3か月を目安にしてください。
Q. 副作用はありますか?
A. 学会発表の研究では有害事象の報告はありませんでした。大豆アレルギーのある方、妊娠中・授乳中の方、婦人科系の病気で治療中の方、ほかにお薬を飲んでいる方は、摂取前に医師や薬剤師にご相談ください。
Q. サプリを飲めば受診しなくてよいですか?
A. いいえ。関節の腫れや痛みが続く場合は、原因を確かめることが先です。関節リウマチは早期の治療で経過が大きく変わります。サプリは診断・治療の代わりにはなりません。
まとめ
- ヘバーデン結節は指の第1関節に起こる変形性関節症で、更年期のエストロゲン低下が関わる。関節リウマチとは別の病気
- 見分けの第一歩は「腫れているか」。第1関節だけならヘバーデン結節を考え、それ以外は自己判断せず、3週間以上続けば受診
- セルフケアの成分として研究が進むのはエクオール。ただし予備的研究の段階で、効果が確立したわけではない
- 日本人の約半数はエクオールを作れない。「飲む」か「作れる体を目指す」かで選び方が変わる
- ヘバスターは「作れる体を目指す」設計。医薬品ではなく、受診と並行する生活の工夫のひとつ
「リウマチではない」と言われてから痛みを放置していた方も、原因を確かめたうえで、今日からできることがあります。
▶ 関連記事:更年期に指の関節が痛いのはなぜ?リウマチとの見分け方・受診の目安・対処法をリウマチ専門医が解説
ヘバスターの詳細・ご購入
リウマチ専門医監修・日本リウマチ学会で研究データを発表。1袋2,200円(30日分)、定期便は1〜6か月ごと・回数の縛りなし。販売:株式会社SORN。
ヘバスターは医薬品ではなく、病気の診断や治療に代わるものではありません。
受診のご案内
札幌大通リウマチ内科は、地下鉄大通駅から徒歩1分のリウマチ専門クリニックです。「リウマチかどうか知りたい」「リウマチではないと言われたが痛みが続く」という方の相談を日常的にお受けしています。初診はネット予約からお申し込みいただけます。
監修:札幌大通リウマチ内科 院長 澤向範文(医学博士・日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医)
参考文献・出典
- 日本整形外科学会「ヘバーデン結節」(症状・病気をしらべる) https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html
- 日本リウマチ財団 リウマチ情報センター「関節リウマチの診断」 https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rheuma/diagnose/
- 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会「『メノポハンド』を知っていますか」 https://www.meno-sg.net/health/menopause/5947/
- Hirase Y, Okubo A. Equol production capability and family history as risk factors for hand osteoarthritis in menopausal and postmenopausal women. Cross-sectional study. Journal of Orthopaedic Science, 2024.
- Shimoe T, et al. Effects of Equol on Hand Osteoarthritis in Perimenopausal Women: A Pilot Study. Cureus, 2025. doi:10.7759/cureus.88013
- Aso T, et al. A natural S-equol supplement alleviates hot flushes and other menopausal symptoms in equol nonproducing postmenopausal Japanese women. Journal of Women’s Health, 2012;21(1):92-100.
- Yoshikata R, et al. Optimal cut-off value for equol-producing status in women: The Japan Nurses’ Health Study urinary isoflavone concentration survey. PLoS One, 2018;13(7):e0201318.
- 食品安全委員会「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」(2006年)
- 澤向範文. あなたはリウマチではないのその先 ―関節リウマチ除外後の更年期関節痛に対するエクオールの効果の検討―. 第64回日本リウマチ学会総会・学術集会(2020年・Web開催), 演題番号 P3-067.
- 澤向範文. 関節リウマチ除外後の関節痛に対するアグリコン型イソフラボン (へバスター) の効果の検討. 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(2021年).(演題名の表記は原文どおり)
